私たちの問題認識の一つに、親権問題があまりにも世間一般に知られていないことを感じています。

このため、この問題を広く知っていただくために、現状何が起こっているのか、何が問題なのか、どのような歴史から今の問題が起こっているのか、ということを極力誰もが分かるように現状を分析し、政策提言書のカタチでまとめています。

当事者活動の中では、政治家陳情などや、友人に何が起こっているのかを話す際など、どんなシーンにおいても役立つと思っています。

お読み頂いた中で万一、違うのではないか、更にこんなこともある、というようなことがあればご連絡ください。

10月26日初版発行
頒価:300円
A5サイズ 全112ページ
※版の精査により若干増減があります。

冒頭メッセージ

本書では、単独親権制度が生み出す
社会問題のありさまを明らかにし、
男女がともに子育てに関わることができる政策提言をする。

作成にあたっては、
離婚時の親子分断や養育費の不払いといった問題を超え、
本来のあるべき子育て、働き方といった視点から見た政策提案や、
時代の流れから見た分析も行った。

本書を男女平等な共同親権社会実現のための
ツールとして活用いただきたい。

目次

はじめに ~本プロジェクトの背景と目的~
基本政策提言
数字で見る単独親権制度の問題まとめ

1章 親子分断と単独親権制度
1.1 親子分断の現状
1.1.1 離婚と親子分断
1.1.2 強制力が弱く低頻度の面会交流
1.1.3 子の連れ去り・親子分断を追認する裁判所と警察・行政・学校
1.1.4 増加し長引く子の監護の紛争・終わりなき係争
1.1.5 各国から日本に対する非難
1.1.6 親子分断が子どもと別居親に与える心理的影響
1.1.7 当事者による切実な声

1.2 親子分断のメカニズム
1.2.1 親権と単独親権制度
1.2.2 法的手続き化されていない別居と子の連れ去り
1.2.3 親子分断のメカニズム

1.3 親子分断を抑止する理想的な姿 −共同親権−
1.3.1 国際標準は共同親権制度
1.3.2 共同親権制度下の国での別居・離婚後の親子の時間
1.3.3 親子分断を防止するために日本で必要なこと

2章 単独親権制度と更なる問題
2.1 政策矛盾を起こしている単独親権制度
2.1.1 単独親権制度の歴史
2.1.2単独親権制度により国が性別役割分担を生み出す

2.2 単独親権制度が生み出している更なる問題
2.2.1 コロナ禍で浮き彫りになった単独親権制度による問題
2.2.2 離婚後のシングルマザー・子どもの貧困、養育費の不払い
2.2.3 養育費の目的外流用ビジネス
2.2.4 増加する未婚の母・年間16万件に登る人工妊娠中絶
2.2.5 事実婚のカップルの子育て

3章 共同親権制度の期待効果
3.1 「社会」中心で、単独親権制度により翻弄させられる現代の「家庭」
3.2 「家庭」と「社会」の関係を再構築
3.2.1共同親権により作り上げられる「家庭」の姿
3.2.2共同親権により作り上げられる「家庭」と「社会」の関係
3.2.3共同親権制度の国家的効果

4章 基本政策提言内容
4.1 「制度」と「性別役割分担」の因果関係
4.2 基本政策提言内容
4.3 よくある質問と私たちの考え

資料集
資料1 共同親権年表 〜別居親の運動、共同親権運動のこれまで〜
資料2 共同親権に関わる「子どもの権利条約」と「子どもの権利委員会勧告」
資料3 EU議会日本の親による子の拉致の禁止を求める決議プレスリリース
資料4 民法の家族法・共同親権関連条文

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